Diabetes Careに投稿された論文によると、奈良県立医科大学の岡田定規氏のチームが、2型糖尿病患者で心血管疾患のない30歳代から80歳代の患者約2,500人を、アスピリン投与群と非投与群に無作為に割付して、10年にわたる追跡調査を行いました。
少量のアスピリンでがん抑制か 65歳未満の糖尿病患者
65歳以上ではアスピリン投与群と非投与群では癌発生率に有意差は認められませんでした。
しかし、年齢が65歳未満の非アスピリン投与群に癌発生率が33%低かったと報告しています。
比較的若い2型糖尿病患者では、低容量のアスピリンは予防効果があることが示唆されました。
ご存知の通り、アスピリンは100年以上にわたり世界で用いられている薬剤です。
効能・効果は、血栓・塞栓形成の抑制、狭心症(慢性安定狭心症,不安定狭心症)、 心筋梗塞、虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA),脳梗塞)、冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮経管冠動脈形成術 (PTCA)施行後における血栓・塞栓形成の抑制、川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)と多岐にわたります。
今回の調査は厚生労働省、日本心臓財団、日本学術振興会科学研究費助成事業より資金調達して調査しました。
さまざまな薬剤において効能・効能の幅が広くなれば良いことです。
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